ねえ　痛い　痛い

僕の足が痛い

見たらそこにはなくて　なのに僕は立っている

ああ　そうだ　そうだった

僕の足はもうない

だからいらない君の足を　僕にこっそりちょうだいよ


原因はそこでした　痛みに呻く自分を映す

割れた鏡に　最初は涙も出なかった

早く解放してよ　この焼かれるような苦痛から

今もずっと　僕の足だったものはどこに

ちょうだいよ　ねえ　ちょうだいよ

早く死にたいと言うなら　ほら


ああ　痛い　痛い

僕の足が痛い

ないのにもう　全然解放してくれない

ねえ　君の　君のさ

足を僕にちょうだいよ

捨てちゃうのはもったいないから　早く痛みから解放してよ


もう　苦しい　苦しい

立ち上がれないのに立っている

ねえ　泣いて　泣いて

涙が枯れることはない

そうだった　ああ　そうだった

大事なことを忘れてたんだ

僕はもう死んでいた　解放されたくて死んでいた


君の足を　いらないんだったらちょうだいよ

もう一回　もう一回

自分の足が欲しいんだ

早く　ほら　早く

捨てちゃうのならもったいないから

僕を　ねえ　僕を

この痛みから解放してよ

今ならまだ救われる　だから僕にちょうだい
　

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