角の生えた醜い私　誰が愛してくれようか

赤い着物を身にまとい　不気味なほどに白い肌

二つの大きな目ん玉は　人と区別はつかぬだろう

それでも人は私を探す　隠れる私を笑って探す

怖い遊びだ　かくれんぼ


一度誰かに見つかった　私はそいつが怖かった

だけどそいつは喚くことなく　静かにその場を去ってった

また探しに来るからね　そう言ってから去ってった

初めて私は人の顔を　そいつの声を覚えれた

不思議な気持ちだ　隠れ鬼


誰かに見つかる怖い遊び　隠れて何年経っただろう

今日も誰にも見つからない　一人の夜は怖くない

私を見つけたあの人間は　いつしかここに来なくなった

毎日私を探していた　あの人間はもう来ない

また見つからないかな　かくれんぼ


木々が道を覆ってる　隠れて何年経っただろう

人が通ることがなく　私は見つかることはない

人が固めた土すらも　今ではもう道じゃない

私を探していた人たちは　もう誰もここに来ない

まだ見つからない　隠れ鬼


忘れられた鬼の私　ずっと一人でかくれんぼ

茂った森の奥深く　あいつが来るのを待っている

枯れた木々の間から　顔を覗かせて待っている

誰も探しに来ないかな　みんな死んでしまったから

見つけてほしい　かくれんぼ


見つかったら負けだよと　言われて何年経っただろう

鬼になって幾千年　まだかくれんぼは続いてる

誰にも探してもらえずに　私はまだ隠れてる

いつになったら終わるかな　いつになっても終わらない

誰も知らない　かくれんぼ



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