夜の九時の雨のこと　久しぶりの土砂降りで

なんにもまったく聞こえない　なんにもなんにも聞こえない

道路へ飛び出した少女　その笑い声さえも

なんにもなんにも聞こえない　なんにもなんにも聞こえない

背後に迫る車の　五月蝿く鳴いてるブレーキ音

やっぱりそれも聞こえない　なんにもなんにも聞こえない

何かがぶつかる鈍い音　何かを引きずる不気味音

結局何も聞こえない　なんにもなんにも聞こえない


赤いライトがチカチカ　それは何の色ですか

何も聞こえなかったから　僕は何もわからない

耳障りな雨の音で　歩く足音も聞こえない

最後に見た少女の顔　僕の友達の横顔



ポエムブログ

ここにあるのは　写真ばかり

可愛い子猫　幼い僕ら

何も知らない　何もわからない

そんな顔して　ただ笑ってる


いつかはこれも　過去になること

それすら知らず　永遠と思う

僕らの時は　必ずすれ違う

君はそうして　いなくなった


小さい箱に入れられて　燃える火の中に近づいていく

やめて　僕はまだ君と別れたくない

まだまだ君と　遊びたいのに


どうして僕は　知らなかったんだろう

生きてれば死ぬことを

どうして僕は　今知ってるんだろう

悲しいことは永遠に続く

僕の心に傷跡つけて　君は今　何を思う


幸せだった？　幸せだった？

僕と過ごした短い時は　君にとって幸せだった？

僕は幸せじゃない　もっと君と遊びたかった

もっと君と　遊んでいたかった



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