見えない　見えない　何も見えない

光をなくした　幼き娘

怖い　怖い　すべてが怖い

その手を離さないで　傍にいて


肌で感じる　暖かい光

誰かの声　空気が震える

見開いてた　記憶の向こう

最後の景色は何だったかな


死んだ死んだ目が死んだ

真っ赤な背景　音だけの世界

死んだ死んだ私死んだ

離した手の先にある赤い信号

走り去るのは誰の足？

置いていかないで


ずっと目隠しをされている

どうなってるのかわからない

光が当たる　風が冷たい

信号機が赤になる


見える見える私見える

白い縞々の横断歩道

真ん中に取り残されて

あなたのせい　私のせい

目にかかったのは赤い色

永久の目隠しをつけられた




ポエムブログ

二つの刃が交差するその間にあるのは

軟らかくて僕の体が耐えられるものですか？

あなたのため　身を委ねて　何かに傷をつけていく

それは本当に傷つけてもいいものですか？


どこにでもある　代わりがある

そんな存在の僕たちは

錆付くことを誇りに思い

誰かの思い通りのまま切り取っていく


たとえば投げつけられたり　硬いものを無理矢理捻じ込まれたり

壊れた僕で指を傷つけたり　間違ったことで使われたり

まだ使えるのに忘れられたり　そんなもんだ　僕のからだ

だけど大切なものを傷つける

そんな過ちを犯すために

僕らのからだを使われても

僕らは止めることもできない


二つの刃が交差するその間にあるのは

命が宿るものじゃないですか？

痛いと嘆く　深い後悔は　あなたが負う傷だから

それは本当に傷つけてもいいものですか？

握る前に一度考えてください


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